かわもと式リーダー論

[目次]
・はじめに
・タイプ別リーダー
・集団におけるリーダーの役割
・リーダー適正
・リーダーが身に付けるべき3つのスキルやテクニック
・一番有能な人間はリーダーになるな
・リーダーの役割は結局1つ
・最後に

 

[はじめに]

どうも、7番目を担当する、かわもとです。
この企画の主催であるれすとくんから声を掛けてもらい、1本投稿させてもらうことになりました。まずはれすとくんに感謝を。
たぶんこれを読んでくれている人は大体が僕のことをご存じでしょうが、一応自己紹介させてもらいます。
かわもとです。普段はアニメ・ゲーム・声優のオタクをしながら、写真を撮ったり、草ソフトボールをしたりしています。お酒が好きですが弱いです。

ついでに軽く経歴を紹介させてもらうと、
小学3年~4年:生徒会的な何か&入院していた病院の入院児で構成される自治会の自治会長
小学6年:体育委員長
中学1年秋~2年秋:生徒会役員
中学2年秋~3年秋:生徒会長
高専1年~3年秋:学生会執行部役員補佐
高専3年秋~4年秋:学生会長
小学校は転校を挟んでいるので微妙なラインですが、まぁこんな感じで、所謂リーダーと呼ばれる立場に居ることが多かった約10年間でした。
今回は「僕たちの遺言集」ということで、この10年で培った(?)僕なりのリーダー論について書こうと思います。
あくまで個人の意見なのでこれが絶対という訳ではないですし、書きながらも自分が出来ていなかった部分と向き合うことも多々ありましたが…。
なお、僕自身は「非営利目的」の活動でしかリーダーをしたことがありません。ですので、あくまで非営利目的の活動の中でかわもと個人が考え・感じた意見であるということだけは明記しておきます。
それでは、乱文長文ですがお付き合いください。

 

[タイプ別リーダー]

まずはリーダーのタイプについて話そうと思います。
リーダーにはいくつかのタイプがあると思います。
僕なりにタイプ別リーダーをまとめてみたのでご覧下さい。

 

①現場監督タイプ
自らの手は動かさないものの、現場に立ち、その場の状況を把握しながら指示を出していくタイプ

 

プレイングマネージャータイプ
自らの手を動かしながらも、その場の状況を把握しながら指示を出していくタイプ

 

③会議室のしもべタイプ
現場に立たず、事前に決定したことに則って指示を出すタイプ

 

④御輿タイプ
担がれてリーダーになったものの、サブリーダーやその他のメンバーが現場で手を動かし、指示を出していくタイプ

 

ざっくりと僕のイメージを書いてみました。
どれが良くてどれが悪いとは一概に言えませんし、そもそも良い悪いはありません。
ただ、結果がリーダーの質を示していると僕は思っています。リーダーの形に正解は無いですが、成功したのなら少なくともやり方は正解だったと言えるでしょう。
もちろん実際にはもっと細かく分類出来るでしょうが、無理矢理当てはめればどのリーダーもこの4つのどれかに当てはまるはずです。

 

[集団におけるリーダーの役割]

続いて、集団におけるリーダーの役割について書きます。
そもそも複数人で何かを行う際、一番最初にすべきことは、全員が目指すゴールを設定し、それぞれがそのゴールを認識する、ということです。
人は何かを達成するために集団を形成するため、最初からゴールが共通認識として認識されている場合がほとんどのはずですが、一部例外として急造のチームで事に当たる場合があります。それを踏まえても、共通認識を最初に全員で確認することは、作業の効率を遥かに高めるということは明白でしょう。
その次に、各メンバーが具体的には何をして、どういった順序でゴールに辿り着くのかを決めていくのが自然で合理的な流れだと思います。
さて、お察しかと思いますが、このタイミングでリーダーの「2番目に大きな」役割が生まれます。(最も大きな役割は後述します。)
全員が目指すべきゴールはどこなのか、そこに向かうためにすべきことは何なのか、その内各メンバーがそれぞれに担うのはどの部分なのか、こういったことを決め、調整し、各メンバー間の連携の潤滑剤となるのがリーダーの役割です。
この時の役割分担や、ゴールの設定の仕方によって、成否が掛かっていると言っても過言ではありません。
各メンバー間の相性や、メンバーそれぞれの適正等々、考慮すべき部分は多数あり、その全体をlead=導くのがリーダーです。

 

[リーダー適正]

では、どんな人がリーダーに適しているのでしょうか?
よく「私はリーダー向きじゃないから…」や、「○○はリーダー向いてるしやればいいんじゃない?」など、リーダーの向き不向きに関する発言を耳にします。そしてリーダーという役割を押し付けるような発言も…。
僕から言わせればこれらは少し首を傾げたくなる発言です。
なぜなら、リーダーは向き不向きでなるものではなく、周りに流されてなるものでもなく、ましてや押し付けあって決めるものでもなく、自らの立候補してなるものだと考えているからです。
ですから、リーダーの適正というものは、自ら立候補してリーダーになろうとする人であれば、すべからく全ての人が備えています。
とは言っても、成り行きでリーダーになった結果、リーダーとしての手腕に磨きが掛かる、なんてことは往々にしてありますし、それ自体はむしろ素晴らしいことです。実際僕もそのタイプですし。

 

じゃあ言ってることが矛盾しているじゃないか、と指摘される部分があると思いますが、これは矛盾ではなく僕なりの反省なのです。
僕自身は必要に駆られて初めてリーダーになりました。どうやら僕にはリーダーという役割が性に合っていたようで、自らリーダーに立候補する機会が増えました。
しかしある時、周りから半ば押し付けられるような形でリーダーが決まったチームに参加することがありました。結果なんとか予定していた部分はクリアできましたが、作業の効率や各メンバー間の連携など、もっと上手くやれた部分が多数あり、終わってから何とも言えない気分になりました。

 

この経験があったからこそ今の僕があるのである意味良い経験になりましたが、やっぱりもっと良いものに出来たはずだと思っています。
だからこその、リーダーは自ら立候補してなるもの、なのです。
決定的な理由は最後のパートで書きますが、これもまた1つの大きな主張の根拠です。

 

[リーダーが身に付けるべき3つのスキルやテクニック]

ここまでは、リーダーの概念的な部分を書いてきましたが、このパートでは僕がリーダーになった際に、実際に必要・有用だと感じた3つのスキルやテクニックについて書きます。
まぁスキルやテクニックと言ってもそれほど大それたものではありません。ちょっと気を付けるだけでやりやすくなる、ただそれだけのことです。

 

(1)コミュニケーションを頻繁にとる
集団におけるリーダーの役割のパートでも書きましたが、誰々はコレが上手い、誰と誰が仲が良い、誰と誰は組ませないほうが良い、誰と誰ならバランスが取れる・・・ などなど、円滑に進めるために考慮すべき要素がいくつもあります。日頃からメンバーとコミュニケーションをとることで、それらの要素を考える材料にします。
さらに、日頃のコミュニケーションで良い関係性を築くことで、問題発生時の対処までのスピードも上がります。

 

(2)リストアップとプライオリタイズ
集団で事に当たると、状況は刻一刻と変化していきます。常に自分がやるべきことをリストアップし確認・把握しておけば、状況の変化に惑わされることなく対処することが出来ます。また、リストアップと同時にプライオリタイズ、つまり優先順位をつけることで、さらに円滑な指示を出すことが出来ます。

 

(3)視野を広くする
やるべきことをこなすうちに、段々と視野は狭くなっていきます。すると、見えていなかった部分から不測の事態というやつが飛んできます。そうならないためにも、常に視野を広くする意識をしておく必要があります。
ここで言う視野というのは物理的な視野もですし、先を見通すという意味での視野でもあります。
これは一例ですが、出てきた問題に対処した結果、別のところで別の問題が起きる、なんてことも往々にしてあります。対処法を指示するときも、その対処法によってまた対処しなければいけない状況にならないかを考え、指示する必要があります。これが、先を見通すという意味での視野を広くするということです。

 

他にも必要・有用だと感じたことは多々ありますが、諸々の関係上割愛します。

 

[一番有能な人間はリーダーになるな]

さてさて、今回の遺言集で僕が言いたかったことの一つをようやく言えました。
そうです、一番有能な人間はリーダーになるべきではないんですよ。
どういうことかと言うと、まず前提として、リーダーの役割をこなすにはかなりのキャパシティが必要になることがほとんどです。それに追加して自らも分担した役割を担うとなると、それはもう膨大なキャパシティが必要になります。
これは簡単に体を壊してしまうような状態であり、健全とは言えません。タイプ別リーダーの②に書いた、プレイングマネージャータイプは特に顕著です。
では、どうするのかというと、2番目に有能な人間がリーダーとなり、1番有能な人間がリーダーを補佐する位置に就くようにします。こうすることで、リーダーの役割による負担を軽減することが出来ます。具体例を出すのは憚られるのでぼかした書き方をしますが、不測の事態に瀕した際、現場にいたリーダー補佐がその場で対処し、その後リーダーがその不測の事態による影響を踏まえて調整しなおす、というのが最もスムーズな対処法でした。ほかにもメリットがありますが、それについては最後のパートで書きます。

 

[リーダーの役割は結局1つ]

最後のパートとなりました。ここまで歯切れの悪い書き方をした部分もありましたが、このパートを読んだうえでもう一度そう感じた部分を読んでもらえれば分かってもらえるかと思います。(もしそれでも伝わらなければ僕の文章力のなさです、申し訳ない。)

 

さて、見出しの通り、リーダーの役割は突き詰めると1つです。

それは「責任を取る」ということです。

僕がリーダーをするときに最も意識したのはこのことでした。(もちろんそれに付随した評価を得るのもリーダーの特権ですが。)
自らが責任を取る、という明確な意思を持つことで、自らのリーダーとしての行動に正面から向き合うようになります。


だからこそ、リーダーはleader(導く者)なのです。
だからこそ、リーダーは立候補してなるものなのです。
だからこそ、 リーダーは2番目に有能な人間であるべきなのです。

 

特に2つ目と3つ目は本当に大きいです。
押し付けられたり周りに流された結果、思いもよらない責任を取らされる。
全体の責任を背負いながら、全体の把握に努めながら、不測の事態に対応しつつ、自分が担当している部分で手を動かそうとする。どこかでほころびが生まれてどんどん悪い方向に転がっていく。どうしようもないまま責任だけ取らされる。
悲しいかな、こんなことが起こりえるのです。
これはその後に大きな影響を与えうる事象に成りえます、本当に。

 

また、リーダーが責任を取るということを明らかにすることで、チームに対するメリットもあります。
僕が学生会長をさせてもらった1年間、いろんな事情で例年通りに出来ない部分があり、やる気のある後輩が多かったので、新しい試みをすることが多くありました。その度に各行事を担当している後輩から「これをこうしたいんですけど大丈夫ですかね?」と聞かれました。もちろんちゃんと考えて、改善策があれば話しましたが、会話の最後には必ず「やりたいように、やりやすいようにやるといいよ。もし先生に怒られたら俺(会長)が謝りに行くから」と伝えていました。後輩たちは優秀なやり手揃いの頼りになる存在で、先生に怒られることなく無事に成功させていたので、謝りに行くことはありませんでしたが。
このように責任の所在を明らかにしておくことで、臆することなく取り組める環境を作ることが出来ます。(半ば脅しに聞こえていたかも)

 

[最後に]

乱文長文を長々と書き連ねてきましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。「僕たちの遺言集」ということで、少しでも読んでくれた人にプラスとなっていれば幸いです。

諸々の関係上割愛したテクニックやスキルについては、せっかくなので別の機会にブログにしてみようかなぁと考えています。良ければまた覗いてみてください。
さて、真面目に書いてきたつもりですがほかのみんなのブログはもっと真面目だったり、もっと面白かったり、もっとためになるブログばかりです。下のリンクから飛べるので、ぜひ他のブログも読んでみてください。
それではこの辺で失礼します。

改めて、お読みいただきありがとうございました。

 

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